Spinning Q Factor @ 心斎橋RUIDO
2010.10.09 - 17:49
というワケで、一体 何年ぶりに観るのでしょう?
MICHIくんです。
初めて出会ったのはMASCHERAの[ekou]だから、
もう12年も前のこと。そう考えるとすごいな。
12年間休みなくバンドをやってきた彼も、
距離の多少はあれど、その音を聴き続けた私も。
でも、1枚のアルバムの完結度という面で、
MASCHERAのorbを越える作品に、私はいまだに
出会っていないとさえ思っています。
バンドという、不確かで歪な異形のクリーチャーが
その命を断ち切られるときの、綺麗では全然ない、
でも絶対に醜くはない、そんなリアルな姿がある。
現実を音源に落としこむという特殊技術が、
異様に上手かったバンドなのかもしれません。
(TRANSTIC NERVEとか後輩のクセに正反対だしっ)
音源が好きすぎて、その世界がブレるのがイヤで、
ライヴへ行かぬまま終わってしまったMASCHERA。
それでなんでS.Q.Fの始動ライヴ(月1×3)に
行ってしまったのかは、いまとなっては謎ですが。
いまは無き六本木Y2Kで聴いたS.Q.Fとして3本目の
ライヴは、いまも異常なほど脳内再生が可能で。
あとは、大暴れして出禁になった改装前の赤鰤。
東名阪全通した白ドレス事件のツアー…。
暗黒自虐モードのときに彼がみせる表現を好きな私は、
いつしか、そういうときしかライヴに行かなくなってた。
S.Q.Fの決めごとだったNaoさんとのコンビが、
まもなく終わろうという日々に、彼は一体
どんな唄を歌おうというのでしょうか?
10日2:24追記 [お気をつけください]
大阪ルイードが移転したなんて知らなかったしっ!!
↑
25分くらい遅刻しました
まぁスタートはS.Q.Fなので別に、ね。
MICHIくんの振り幅が180度あるとしたら、
そのうち私が堕ちられるのは14度くらいで、
許容範囲で聴けるのは36度くらいかと思います。
そう、Spinning Q Factor(初期曲のみ)なら、
好きっていえる範囲にいたのに、ね。
……閉じられるものなら閉じてしまいたいよ、
キミに開けてあるこの扉を(p_q,)。
つか、今日という今日は、いっそこれで
閉じてしまえる気がしましたよ(T_T)。
10年前が1番カッコよかったとか、笑い話にもならないよバカ馬鹿ばか大馬鹿!!
悔しいライヴでした。
なにが足りないとか、誰かが調子悪いとか、
そういうことでははなくて、ただ化石のように
変われない彼らが。
この動き続ける世界の中で、停止していること
それは、まぎれもない "退化" に聴こえて。
ヘタになってるワケではないの。
(つか普通 活動が続いててヘタにはならん)
でも…、純粋に技術的にあがったかと言われても
微妙だと思うの。(もともとテクニシャンを
売りにするタイプのバンドではないのだし)
ましてや、巧くも、深くもなれていない。
10年という、このバンドに捧げてきたふたりの時間
(他のメンバーがどれほど変わろうとふたりは
ふたりで進んできたハズの時間軸そのもの)が、
ちっとも音から聴こえてこない。
昔の曲が、昔の音のまま聴こえたら、
それは、つまらないっていうじゃないの?
ホントに悔しい。悔しくてしかたがない。
だって、初期にライヴの最後を飾っていた太陽なんて、
いまのD'ERLANGERのLOVE/HATEに優るとも劣らぬ、
鬼気迫る絶唱チューンだったというのに。
いまのS.Q.Fの音を聴いて、誰がそんなことを
思うだろう? そんなバンドだった過去を、
誰が想像してくれるというのだろう?
Naoさんの離脱はきっと正解。だってあのひとは、
なんでうっかりステージの上にいるのか謎なくらい
普通ができるひと。
ただ、己が己のままに板の上にいられる
MICHIくんとは、根本的に違う。
それゆえに、NaoさんがMICHIくんを
甘やかしたかった気持ちはわかる。
でもそれがラク過ぎて停滞してしまったのなら、
これは、最後のチャンスです。
いまや仮死状態のまま化石化が進み、半死半生のS.Q.F。
起死回生の未知は、あるのでしょうか?
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