プラのたろさんに関して

2010.12.27 - 00:35

えっと…SOPHIAの都さんのとき同様、
詳細の解説を求めるメールが何通か来て
しまって、一応 無視は出来ないかな…と。

まったくみんなさー、こんなときしか
私が医者だって思い出さないよねー。
ただの駄目なギャじゃないんだよ?
そりゃアタマふり過ぎてヨロヨロしたりもしてるけど。
内科医の出来るギャなんだからー(笑)。←主張

とはいえ、あらかじめお断りしておきますが、
神経内科は完璧に専門外なのため、
論文レベルの最新情報までは持っていません。
 ↑
都さんのときとの差


【病気自体の解説】
ギランバレー症候群
=急性炎症性脱髄性多発根神経障害。
早口言葉かっ(#`O´)ノ〜┻┻ …と
学生時代 激怒した記憶がありますが、
実は日本語訳の方は、病気の実態を
そのまま表しています。

風邪をひく(急性上気道炎が多い)
   (まれに予防接種でも)
 ↓
病原体(ウイルスや細菌)に対し免疫系作動
 ↓
病原体相手に抗体をつくる ↓
その抗体が自分の髄鞘(神経という導線を
保護してる絶縁ビニールみたいな存在)や、
軸索(神経のながーい枝)を間違って攻撃
 ↓
攻撃部位に炎症が起きる
 ↓
神経が機能障害になる
(筋力が低下したり腱反射が弱まったり)

という病気です。


外敵をやっつけるハズの自分の免疫が、
間違って自分を攻撃してしまうという
のが病気の本質で、ひきがねになった感染症の
病原体と自分の免疫の相性や、自分の免疫の状態に
影響されます。

同じ風邪をひいても、なるひととならないひとが
いるワケで、日本では年間数百例…というところ
かと思います。


【経過】
2週間くらいで症状(麻痺など)はピークになり、
そこから3〜4週間かけて徐々に回復します。

自然に治ることもある…というわりに、
日常生活に支障がある後遺症も20%くらいに
みられ、積極的な治療介入が推奨されています。

が、保険適用が重症しか通っていないという罠も
(まぁ書類に重症って書いちゃってやるけど)。

再悪化はありません。
再燃したら似ている別疾患を考えます。


【治療のこと】
原因である "自分がつくっちゃった抗体" が
神経まわりを攻撃しにくくするために、
無関係な抗体(献血から抽出したもの)を
大量に投与をします。すごい量で、すごい値段に
なりますが、難病指定されてた気がするので
関係ないかな。
(難病は無料。その代わり研究させてね的な)

すでに起きている炎症を抑えるために
ステロイドも併用します。
むしろ、このステロイドを退院出来る量まで
減らしてくるのに時間がいるのじゃないかしら。
(大量に使ってると感染症に弱くなる
かといって一気に減らすのは危ない)


【プラの竜太朗さんのこと】
報道を読む限りでは、発熱→脱力が、
なか1日と進行速げです。(普通は週単位進行)

後遺症を残しやすい腸炎先行の軸索型かどうかが
わかる報道はありませんでした。

でも治療を難しくする要因(腎機能, 肝機能,
血栓症のリスク)は、なさそうです。

飲んだくれてる印象は、プラにはあまりないし。
太ってるワケでもないし。←彼は身体のラインが
わかりにくい服を好むので確信はありませんが


だから、症状自体が治まるのに1ヶ月ちょい。
ステロイド減量にさらに1ヶ月弱。
あわせて2ヶ月、長くみて3ヶ月…かな。
声やっちゃうよりは短くてすむハズです。


たろさん身体かたそうだから(偏見)、
髄液検査 大変だったんじゃないかなぁ。

先程ツィートがあったので、呼吸の心配は
無さそうでほっとしました。

ステロイドで、ほっぺがぷくぷくになりそうで、
それだけがちょっとどうでもいい心配…。
 ↑
昔Dir en greyの京くんが突発性難聴やったとき、
ステロイドでほっぺぷくぷくになり、そのあまりの
可愛さにのたうちまわったのはそろそろ時効…なハズ



29日、早めに東京入りしてJCBにグッズ買いに行こうかしら。
実際それで回収できるハズはなくともゼロよりはマシかと。


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