劇場版UROBOROS-09- @ 梅田ブルク7

2010.05.15 - 23:55

というワケで、遠征ついでに視ることに。
ネット上ではすでにお値段比微妙説が流れてますが。

まぁ、ライヴ行ったひとと行ってないひとでは、
感じ方が違うでしょうしね。

DVDが発売されて、それを視た後だと、
また見え方も変わってくることでしょう。

まぁひとまずは1回目。←って2回視る気?

 ↑
ここまでは視る前に書いてました。


16日0:52追記
あれはねぇ…、『Dir上級者向け』な気がします。
映像作品としての独立性は特になく、あくまでも
彼等とのシンクロ率に依存している創作で、
Dir en greyの一側面という印象です。


人間まるごとひとりを理解するのが難しいように、
バンドという間柄が、ひとつとして同じでは
あり得ないように、複雑で解釈に幅がある…というか。

たんに彼等を好きという感情だけでは、
届かない世界の映像だと思うし、
客歴の長さという共有した時間の量だけでも、
解りあうことは出来ないと思います。

映像にただよっている空気会話が聞こえないと、
たぶんツラい。必要なのは知識でも感情でもなく、
共鳴力と妄想力です(たぶん)。

あの説明のなさは、ちょっとhideちゃんに似ている
かもしれません。わかる人間だけわかればいいと、
あのひとは上手に私たちを篩にかけたものです。


私にはあれはあれでアリですね。


16日2:11追記
以下、ネタばれ要素あるため隠します。

 

 

ふとした瞬間に、記憶を刺激するものがあります。

メンバーの背中を追って動く映像に思い出されるのは、
彼等の後ろ姿をみているのが好きだった自分。
まだ暇だけはヤマほどあった頃なので入りや出を待つ
こともあったのですが、見つかりたくない一心だった
情けない記憶です(苦笑)。綺麗に着飾ったお姉さん達と
話しているメンバーの、横顔や後ろ姿ばかりが鮮明。


画面を掠めていく髪や、肩や、二の腕や、指先。
断片的に交錯する私服と衣装。身体パーツだけで瞬時に
誰かわかってしまう自分には、苦笑するしかありません。
なんで判ってしまうんでしょう? 墨の模様では、もう
わからないというのに(苦笑)。

堕威さんの、手を "くっくっ" って2度握って、それから
少し擦りあわせる、手があったまってないときの仕草。
リハ直前の、解すように振るリーダーの手首の子供っぽさ。

誰でもやる動作かもしれないけれど、観たことがあるから、
変わらないんだって錯覚できたりします。

筋トレ大好き健在な敏弥くん。恐ろしい点数のドラムを
手際よくリハしていく心夜くんの細すぎる手首と意外に
大きな手のひら。絶対に部屋の角っこで、小さく身体を
まるめている京くん。変わらない事象のひとつひとつ。

対照的に、ライヴ前だってのにすっかり落ち着きはらって
いる彼等の表情は、識ってはいたけど知らなかったもの。
遮幕の向こうに、ひとりの客もいない悪夢にうなされる
うたた寝とは、もうおさらばできたのでしょうか?


裏方をやってる or やりたい人間にとっては、参考にも
なるし、ある種 ひとつの神的視点の映像になり得るかも
しれません。全員が同じものをみているから、どこにも
歪みがない。そんな世界の緊張感。


5人だけでは…当然 出来ない、
でも…5人でしか、あり得ない。
そういうバンドとしての空気感。
確かに伝わりました。


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大田紳一郎 @ 城野音 | 腰痛(_ _;)