書き言葉をしゃべる家族

2010.02.02 - 02:01

うすうす気づいてはいたのです。
うちの家族の会話は、ナニかがおかしいって。
今日わかってしまいました。それは話してるのが
書き言葉だからだってこと。

新しく借りる部屋の保証人のサインをもらいに実家へ。
兄(実家から徒歩10分にひとり暮らし中)も帰宅して、
晩ごはん。その食卓での会話です。


母「ねぇねぇ、昨日の残りなんだけど、奇跡みたいに
  美味しく出来たから食べてみて。コロッケに
  ポテトサラダで心苦しいんだけど美味しいの」
兄「別にポテトサラダを食べるのは、やぶさかでは
  ないのだが、その前にソース。」

私「なぁ母よ、このスープ(わが家の定番:キャベツと
  コンビーフのコンソメ・スープ)もはやスープの
  呈をなしていないのだが…」←煮くずれすぎ
母「うるさい、3日目よ。これで全部なくなるの。」

食卓を囲む家族の会話として、内容的におかしい
ところはない…と思います。

いつもよりちょっと上手く出来た料理を、タイミング
よく帰って来た子供に自慢し、ついでにその胃を使って
残りものを一掃したい母と、その子供の会話です(たぶん)。


でも…、でもね、
『心苦しい』も『やぶさかでない』も『〜の呈をなす』も
書き言葉であって、話し言葉の表現ではありません。
書き言葉としても、イマドキの軽い娯楽小説に出てくる
とは思いにくい真性の書き言葉ではないでしょうか。

しかしわが家では、どれも聞き慣れた、誰もが使う
普通の会話表現なのです。←ホントウ

これだから、外に出たとき(特に同学年の中で)困った
んです、昔。いまなら、会話を打ち切る手段として
わざとこーゆー物言いをしてみることもありますが。


しかもコレ、理解してみてもムナしい(_ _;)。


トラックバックURL

このブログにトラックバックをするにはログインが必要です
今すぐ無料登録 | ログイン


この記事にコメントする
削除パスワード:

わーい雪だ雪だ | カレンダーをめくる